このレビューはネタバレを含みます
ヒュートラ渋谷で遭遇した予告編が個人的にはめちゃくちゃツボで、普段は予告編で惹かれることはあまりないのだけど、これは絶対に観たいと期待値が上がりまくった今作。
元々、価値観を揺るがすような物語が大好きな自分としては、冒頭のプラスチックを食べる息子を親が殺すシーンや、“痛みを感じなくなる未来”という初期設定から創造される想像もつかない展開に、常にワクワクしながらの鑑賞。
とはいえ、人類における臓器の定義を模索していく様は、理解不能と心が離れた瞬間に物語に対する興味も薄れていくという危うさをはらみながらも、自身としてはそれに関しては半ば盲目的に見届けたので、周囲には手放しでおすすめし難いのが本音。
ただ、このキャスト陣および演出した監督のクオリティはそれなりに高いのでその魅力だけでも楽しめるはず。
欲を言えばもう少しスケール感を広げた物語にしたものを観たかったけど、それは、絶対ないであろう続編に期待したいと思います。