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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONEのyksijokiのレビュー・感想・評価

3.7
戸田奈津子の『それ』多投翻訳!!トム・クルーズ(61)のノースタントのアクション!!手に汗握る展開の連続!!マンティス!!

トム・クルーズ61歳のノースタントのアクションとは思えないシーンたち。手に汗握る展開の連続だし走る、殴る、飛ぶがもう凄まじかった。肉体を見せつけるような描写は減り、逆にトムがアクションするシーンは独立している感じで映画館の大画面で見るには素晴らしい映像の数々だった。少し重苦しさも見せつつなので次回作でどう展開するか楽しみ。

ただ、映画としてはやはり脚本がこちら側に理解させようとしてきていないのとオフビートではない単純な抜け感にちょっとイラッとしてしまった。対象物をデカく曖昧にすることによるざっくりとしたマクガフィンの設定と、それを奪い合う追いかけ合うというところまでは良かったものの、登場人物すらその重要性に気づいていないにも関わらず命を奪い合うというロジックの欠如感が否めなかった。

あとはヒロインのグレイスの挙動がちょっと理解不能だった。執拗に固執するくせに何も知らないし、どういう意図をもってるのかも説明されないまま展開するのでただの痛いヤツになってた。エルサはまだそこのカタルシスがあったから良かったのに、そこが弱かった印象。

敵は人工知能っていう設定とそこを否定しにいこうとする脚本テーマ自体はすごくアガるテーマだっただけにふんわりしたままだったのは残念。特にパーティー会場での全員が答えを知らない状態の長めの意味不明な会話はびっくりしてしまった。あれなんだったんだろう。。

マクガフィンの裏側にあるキーアイテムをある一個のワーディングで翻訳した戸田奈津子節も個人的にはちょっと。。他の言い方がされたときに観客的には??ってなったと思うしその辺もちょっともやもやしつつ。

テンポは良かったし、アクションは素晴らしかった!ちょい暗め路線だったと思うので自作でどう風呂敷広げ直すか、畳んでくるかは楽しみ!

キャスト★3.6
ストーリー★3.4
プロット★3.2
バイブス★3.8
演出★4.1
音楽★3.8
映像★4.1
全体★3.7
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