よつ

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONEのよつのレビュー・感想・評価

3.9
いかにトムを危険な目に遭わせるかに主眼が置かれた、「そうはならんやろ」展開の連続。ご都合主義もここまで来ると愛しかない。
還暦を迎えたトム=クルーズ。体躯や動きは若々しいが、どうしてもアップだと老化を感じてしまう。相談役・島耕作に対して課長時代の働きを強要しているような違和感を覚えた。
『トップガン マーヴェリック』のように、作中の役もトムと共に歳を重ね、老いを自覚しつつも「まだまだ若いモンには負けんぞ」と気概を見せてくれる展開のほうが個人的には好み。

今回の敵は人工知能ということで、因縁や駆け引きという点ではどうしても物足りなさを感じる。
ガブリエルはこれと言って印象的なセリフや演出がなく、宿敵としては印象が弱い。
一方で、側近のパリスのキャラは素晴らしかった。仮面舞踏会での立ち居振る舞いが格好良い。
パリスを演じたポム・クレメンティエフは韓国とフランス=ロシア人のハーフで、生まれはカナダらしい。何だかどの国籍の役でも演じられそう。

映画館で観ないと価値が半減する作品。次作も是非とも劇場で鑑賞したい。
よつ

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