このレビューはネタバレを含みます
考えさせられる作品。
引き込まれてしまいました。
復讐という動機はあれど憎む相手と同じように人を殺めたコリーニの心中も想像しました。
小説が原作とのことですが史実を元ネタに表現された作品であることを考えると、単にフィクションであるからとおもしろい、たのしかったと、楽観視しがたいものがありました。この映画をきっかけに原作者について調べてみたところ、根強いものを感じました。
また、原作がきっかけとなり調査委員会が立ち上がったという記載には非常に感銘を受けました。いち作品でも行政を動かす力があるのだと。
これまで戦争の歴史について曖昧な知識のまま、恐ろしくて目を背けてきましたが、知っておかなければならない、終わったことではない、外国だけのことではないのだと考えさせられました。