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コリーニ事件のごnのレビュー・感想・評価

コリーニ事件(2019年製作の映画)
3.0

へー、ほー、なるほどなー。
と、いう話。

原作小説がベストセラーとのことなので、映画化としてどうなんだというと。
映画としては、目新しさもなく、あえていうなら演出も陳腐な感じが否めず、評価低め。
役者さんいいのに、もったいない。


話は知識として得ておくに値する話で、きっと本で読んだ方が良かったんだろと思う一方、おそらく分厚い本やろから読むのが大変だろと考えると、映像化してくれてありがとう、と。


法の穴の指摘という類の解説もあったが、これは穴ではない。
穴というと、意図せずできてしまった矛盾のような印象があるが、これは明確に恣意的に作られたもので、うっかり穴ではなく、一部の人間の作為的な迂回路だ。

法も核と同じやなと思った。
法律や法治国家という発明は素晴らしいが、その道具を扱うやつにどんな正義があるかによって、とんでもなく邪悪な武器になる。

そういう時代だったから、戦争だから、という人類が捻り出した集団的免罪符があるのは理解できるが、貼りどころをあやまつことがあってはならない、とても難しいもの。

そして、戦争は、マジで、やっぱりダメだ。やっちゃダメ。
やったら最後、表向きの終結があったとて、勝ち負けに関係なく、二度と終わらないし、消えないし、ずっと付き纏う。
日本もずっと戦後である。なかったことにできる日は永遠に来ない。

だから戦争はダメ。絶対、ダメ!

あと、日本もたまにとんでもない法案がメディアも報じないところで、しれっと通っていたりするから。
選挙ちゃんと行かないとな…。

とか。

真面目に考えられる話でした。
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