まめ

コリーニ事件のまめのネタバレレビュー・内容・結末

コリーニ事件(2019年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

ある殺人事件の被疑者の国選弁護人を担当することになった新人弁護士。被害者は恩人、被疑者は黙秘。一切を話さない。

このまま終身刑となるかと思いきや、主人公の調査によって被疑者コリーニの動機が分かる…という物語。

ドイツ映画あんまりみないんだけど、役者さんたち(特に被疑者役のひとと主人公!)の迫真の演技で見入ってしまった。裁判の流れもどんどん引き込まれる構成で最後にどんでん返しで最後までハラハラしながらみた。


ドイツの戦後にできたある法律によって、本来戦争犯罪として裁かれるべきだった多くの人たちが罪を免れていた。被疑者の父は、被害者が戦時中に戦争犯罪を犯し、殺されていたが、その法律によって起訴できなかった。
きっと戦後はナチスに協力した多くの人なしでは国を立て直すことができないという判断で作ったんじゃないかなとか勝手に想像した(調べてない)けど、被害者の人たちは耐えられないよね…そりゃ60年経ってから殺しちゃうよ…


被害者が戦後、自分が裁かれなかった戦時中の罪と、どの程度向き合おうしてたのか(してなかったのか)については描写が欲しかったなって思った。あんなに優しかったのは、その戦時中の反動だったのかな?
まめ

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