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花と雨のFHTのレビュー・感想・評価

花と雨(2019年製作の映画)
4.0
インディーズ映画掘り出し物!!

Hey!! 鑑賞時周りはXLLサイズのダウンジャケットにパーカーのメンズ達があたり一面に広がる。
そんな中、made in Italyのモダンコートを着て伊達メガネを掛けスクリーン最前列で見下ろす僕は良い感じに浮いてたYo!!

エンドロールを噛み締め、一度脱いだコートをまた着て、余韻に浸る若者の目をマジマジと見つめ、こいつ何者?みたいな視線を感じ会場後にする僕はまるでoutsider

でも君達と同じ気持ちだぜ今夜は
あの曲を聴いてまっすぐ帰ろな
寄り道なんてタブーなことはもうやめな。
tommorrow never Die!!

ヨーヨーヨー!
これがリアル!

とまあラッパー気取りで帰宅中ですが、本作とても良かった。

日本という色味の薄い街並みの中で日本離れしたアーティスティックな映像に酔いしれました。

SEEDAの楽曲 「花と雨」の誕生ストーリー

実話を元にアレンジしたフィクションムービー
とにかく、映像美とバイオレンス描写、そして主人公吉田くんを演じた笹松将さんの鋭い目力から感じる肝の座ってない視線の動きがどこかセンチメンタルでとてもエモーショナルに描かれていた。

雨のシーンが本当にいい。雨によって溜まったアスファルトに色とりどりの街灯が反射してそれが彼岸花のように咲く感じ。
雨は動揺や悲しみを伝える1つのアイテムとして使われており、言葉少なく表情で語る彼の代わりに表現してくれているようだった。

音楽というカテゴリで1番心配していた俳優がラップを歌うシーン。
これがヘタだったら説得力がない。ここをどうするか気になっていたが、あえてそこはアッサリした流れを作り、歌わせなかったのは大正解!

ところが、ラスト!
ラップ歌うんだ!
指導受けて頑張ったんだろうね!違和感なく最高でした!

監督は元々映像ディレクターなだけあって撮り方がうまかった。
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