厳格なオーガニックというわけではなく、時には硫黄剤の散布もするらしい”自然派ワイン”醸造のフランス制作ドキュメンタリー。
本当にざっと彼らのしゃべくりインタビューを流す構成で、事細かに自然派ワインの製造テクニックを網羅しているわけではない。
仲間同士の相互互助的共同作業がなくては成立しえないなど、デリケートなバランスで市場での存在感を高め維持し続けている努力と苦労はそこはかとなく伝わってきた。
個人的にたまに飲む「無添加ワイン」は輸入ぶどうジュースを発酵させたものにすぎない味もアルコール入りぶどうジュースみたいなものだが、それでも亜硫酸塩入りワインで感じる嫌な味がないのでするする飲める点は気に入っている。
*フランス人の中には亜硫酸塩入りワインで頭痛がする人も少なくないのだと知った。
いつかこの映画の中の「自然派ワイン」を一か飲めればいいなと思う。
一つ、ロック、ジャズ、レゲエなどの音楽は適合していたとは思えなかったけど、でも内容的にはそれで良かったのかもしれない。