沖津和の反省文の文化祭での発表が決定されるクラス会の場面、清水幹生のオフの声が常に響くなか緊張感に満ちた生徒たちの生々しいクロースアップが映される。沖津以外はロケ地の中学の生徒たちがキャスティングされているためこれらの顔は撮影に対する緊張の記録でもあるだろうが、それはフレーム外からチョークを投げたり(見事に避ける学級委員!)、高橋涼輔の頭に清水の手を置かせたりしてフレーム内の緊張状態の由来をフレーム外からのアクションによって示唆することで観客にも追体験させる。古厩智之の見事な演出。
ラストで自由の女神が設置してある屋上に上ってるのが最高。『ローラーガールズ・ダイヤリー』と二本立て希望。
万引き露見後、親たちが清水幹生に引き連れられて夜の校庭を歩くときの俯瞰、照明とか伸びる影とかジョン・カーペンターみたいで超カッコ良かった。