バニラ

ダンサー そして私たちは踊ったのバニラのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

スウェーデンの新鋭レヴァンアキン監督。
TSUTAYA準新作。
国立舞踊団でパートナーであるマリとトレーニングを積んできたダンサーのメラブ。
イラクリの登場でメラブに芽生えたライバル心がやがて欲望へと変化していく。
映像に演技にセンス溢れてます。
近年取り上げられているLGBTQをテーマとする作品、ストーリーも良かった。
主演メラブ役にレヴァンゲルバヒアニ、トップダンサーを目標にトレーニングに励み、アルバイトも頑張る優しく爽やかな青年を演じます。
イラクリ役にはパチヴァリシュヴィリ、主人公の運命を大きく変えるカリスマダンサー、楽天的でもあるが心の真の強さを見せる。
メラブの幼なじみでダンサーのマリ役にアナジャヴァヒシュヴィリ、ずっとメラブに好意を抱いてるが打ち明けられない心境を表現してた。
プロ目指すのにお酒もタバコも普通に嗜む、精神のリラックスも必要なのだろう。
手持ちのお金なくて遊ぶから危なくてハラハラした。
メラブが自分に秘められた感情に気付いていき喜びを抑えられない過程はリアル。
ネタバレ。
障害を乗り越えても結ばれたいメラブに対して、故郷に帰ってしまうイラクリ。
そして理解し受け入れるマリ。
同性愛を描いた映画としては現実を見せる結末でした。
全能の神、アダムとイヴで男と女の役割を解いてたのも考えさせられる。
剥がせない千と千尋のポスターは。
ラストのダンスは勇敢な旅立ちの気合い、マリの涙喝采、勝ち取ったと解釈。
政治的背景はわからないけれども、監督の母国ジョージアへの強い思いとスウェーデン社会で育った価値観がメッセージでもあるのかな。
扉閉じて希望のエンディング。
高得点。
お兄さんいい奴なんだから踊ってよね。
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