ばあばちゃん

失くした体のばあばちゃんのレビュー・感想・評価

失くした体(2019年製作の映画)
-

体から切り離された若い男の手が、自分の体を探し求めてパリの街を彷徨う不思議な冒険の物語が、ひとりの青年の淡い恋の行方とともに、ほろ苦くも奔放に描く。

パリのとある医療施設から、切断された手が逃げ出す。再び自身の身体とつながりたい手は、身体の持ち主である孤独な青年ナウフェルを捜して、ネズミやハトに追いかけられながらも街をさまよう。手は、何かに触れるたびに記憶がよみがえっていき、ナウフェルの幼少期や、思いを寄せる図書館司書ガブリエルとの思い出が明らかになっていく。

2019年のカンヌ国際映画祭批評家週間でのアニメ史上初となるグランプリ受賞や、アヌシー国際アニメーション映画祭での最高賞と観客賞のダブル受賞をはじめ、様々な映画祭や映画賞で高い評価を受けたフランス製アニメ。