フクイヒロシ

失くした体のフクイヒロシのレビュー・感想・評価

失くした体(2019年製作の映画)
3.5
手首から切断された手が
保管所から抜け出して逃亡。

この手には視覚も聴覚もある。

知能も記憶もあり
何かに触れると以前の記憶を思い出す。


***


何処かへ向かおうとする手と
記憶の中の自分が交互に描かれます。


記憶の自分は悲しい過去を背負いつつも淡い恋の話もあったりします。

手はなかなか大変で
鳩やネズミや犬と戦ったり
凍った池にハマったり。
あったかい風呂に浸かって束の間の休息を得たり。
中々のアクションの連続。


***


手の感情表現がものすごいっっっ!

人間はみんな結構無表情なんだけど、
手は顔もないのにものすごく感情を伝えてくる。

ナウフェルの元へと帰りたくて仕方ない。
ただただ本能に従って、元の体へ帰ろうとする手が本当にせつない。。。



素晴らしい。

素晴らしいんだけど、
正直よくわからない。。。。。。

なんなのこの話。。。


ネタバレはコメント欄に。