くぅー

キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱のくぅーのレビュー・感想・評価

3.8
“病院の外で人々を助けたかった。”

»初めてノーベル賞を二度受賞したことで知られる科学者、マリ・キュリーの波乱に満ちた半生を描いた伝記作品。

はい、俗に言うキュリー夫人が描かれますが…原題は“Radioactive”であり、「放射能 キュリー夫人の愛と業績の予期せぬ影響」なるグラフィックノベルが原作で、そちらのタイトルがしっくり来る仕上がりでしたね。

そう、放射線研究から生み出された光から影を随所に意識させつつ、そこに愛のドラマを織り込むという大胆な展開…影の部分で日本のある描写も出てきますが、そうだよなぁと。

うん、とにかく男尊女卑に真っ向勝負の強気な夫人像が印象的ながらも、情熱的で弱さも脆さも見せるし、幼い頃に原点があり…ある意味ドラマチックに描いてもいて、好き嫌いは別れるのかも。

でも、主演にロザムンド・パイクは納得ですね…喜怒哀楽の熱演を見事に披露してます。

その他のキャストでは、サム・ライリー…きっちりといい仕事してます。
アニャ・テイラー=ジョイ…終盤だけですが、凛とした演技が良き。
さらには、カーラ・ボッサムらのサポートがナイスでした。
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