素敵な夫婦のお話だった。
静かにゆっくり沁みる、ささやかでありふれた夫婦愛に感動がじわじわ押し寄せてくる。
きっと一生添い遂げるとは、こう言う事だと思う。
チャペルウェディングに欠かせない誓の言葉通りに夫婦であり続ける事って、実は奇跡なんじゃないかと思う。
健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか？...
今までリーアム・ニーソンのアクション映画には全く興味がなかったし(代名詞だと思うけど)ほぼ未見だけど、年齢を重ねたからこそ味わいを増した演技はどんどん観て行きたいと思えた。
今作での包容力と優しさは、過去鑑賞作品の中でも最も好き。
そして外せないのは妻役レスリー・マンヴィル。強さと弱さ、優しさ、そしてチャーミングな姿がとてもリアルで魅力的だった。こうありたいとも思ったし、自分の事のように観てた。
身長差の大きい凸凹夫婦のツーショットが何とも微笑ましくて愛おしい。
はぁ、こんな風に夫婦の歴史を刻めたならば、どんなに幸せだろう...
素晴らしい作品だった。
