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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来のFHTのレビュー・感想・評価

4.7
いや!!ふぁっきんくれいじー!!
なにあの丸いねこ!コロコロしてて!コロコロしてて!
一つ一つの仕草が細かくて!ねこらしい天真爛漫さで!
目の表情一つ一つを捉える花澤香菜が素晴らしすぎて!
ムゲンと共に歩んで世界の今を考えて育っていくまでのただただ可愛いシャオヘイを見てる時のワイ😚
類似するならモッフモフのマンチカンの猫動画を見てる時のふわふわした感じ。

そして妖精と人間の在り方、共存していく世界を想像し進む道を選択したシャオヘイを見てる時のワイ😳

ストーリーを褒める前に、まず褒めたい音響監督さん!
音量を稼ぐために雑味が出る周波数をかなりうまくカットしている。それをやる事によって生じる迫力の劣化もリカバリーがうまい!!
音響厨に言わせてもらうと音の配置が完璧でした。
例えば音の配置が "左" "中" "右" と3つに分類されている中で 左と中に1つの音を置くとする。
そして次の音を中と右に置くと中に2つの成分が乗っかる。それを線状に表してみると山のような形になる。この時山のてっぺんが雲にかかっているとそこがぼやけて見えなくなるでしょ?
でも存在はしている。
一見フラットに見えがちな線でも雲の上に山が存在している事で真ん中の音が混ざり合って出来た山のてっぺんが無駄に大きく聞こえてしまう。
そうすると耳が嫌!と拒否反応を示し音が痛いと感じてしまう。
これをフラットに持っていく作業がイコライジングと言うのだが、これを本当にうまくやっていた。
音は立体になっているので、配置もかなり細かく設定できる。欲しい成分を厳選して余分な成分をカットして、全ての音を聞こえさせる作業はかなり難しい。
ただそれが出来ることで迫力のあるシーンと静かなシーンのメリハリがうまく効き、空気感はどこも同じに仕上げられる。
静かなシーンになる魚の跳ねる音とか水の音とか立体感があって好きだったし、イコライジングしまくると失われる低音成分もダイナミックに出力されてて素晴らしかった。
ドルビーアトモス版も作って欲しいくらい。

【ストーリーの中にあるメッセージ】
ネタバレあり!


ストーリーは王道ながらも、鑑賞者に2つの選択肢を与えることでより深みを出したように思えた。

人間の手により妖精の居場所が失われる事を恐れ、それを排除する思想と、それでも滅ぼさず共存してわかり合っていこうとする思想。

どちらも間違ってはいないし、どちらもそうするべきだと思わされる。

何かに痛めつけられ傷ついた心を癒すのは破壊か?
その疑問符を打ち付けられた。

人は恨みを持つと憎しみが増加し、何かに取り憑かれてしまう。今までとは違う世界に変わってしまう。

自分が受けた痛みや恨みを他人にする事の意義は?
真っ当な事だとは思う。痛みを与えたものには制裁を!
これが世の中の摂理であるからだ。

だが、それをして痛みは消えるだろうか?
おそらく消えない。生きてるうちは消えることはないだろう。

その消えない痛みを他人に与えていいものなのか?
僕はそうは思わない。

痛みは消えない。でもその痛みを強さで活かすことが出来る。
そうして心は成長していくのだから。




ラストの自己犠牲をし辺り一面に木を生やしたシーン。

これで少しは人間にわかってくれるといいね。変われたね。カッコいいよ。とフーシーの生き様を感じた。
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