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ジャスト 6.5 闘いの証のmiのレビュー・感想・評価

ジャスト 6.5 闘いの証(2019年製作の映画)
2.5
麻薬を巡るストーリーだけど、まさかの会話劇。それ自体はいいんだけど、登場人物の主役が途中から入れ代わりなかなか話が整理されておらず、混乱した。
イランにおける薬物の現状を伝えたかったのだろうけど、笑わそうとするシーンをインサートしてきたりストーリー全体のトーンがイマイチ定まらず、メイン警官のキャラも正義に燃えてるのかなんなのかよくわからないセリフが多かった上に、最後は至極平凡な理由に落とし込むのがいただけなかった。
売人の元締めの男も家族のためとか言ってるけど、どう考えても自業自得以外の考えは浮かばなかったので、家族の面会シーンはなんじゃこれ?だった。
結果的に売人の彼自身が一番薬に苦しめられてたという表現自体は面白かった。
それ以上に画の撮り方でハッとするシーンが多かったので(特にラストカットは白眉といえる)、第二のアスガーファルハディを目指して頂ければと思われます。
それにしても、ホアキンジョーカーばりにずっと笑ってる客がいたので、暴れ出さないかヒヤヒヤした。
EXシアターの席ショボすぎてお尻が悲鳴あげてます。

2019劇場鑑賞168本目
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