大鳥涙

悪なき殺人の大鳥涙のレビュー・感想・評価

悪なき殺人(2019年製作の映画)
3.5
偶然が導く悲劇はミステリー映画の定石だ。今作は、ネットや同性愛などの現在進行形の風俗文化がドラマの駆動エンジンになっている点が、興味を引いた。もっとも、自由気ままな(彼らは魂の解放と呼ぶが)フランス人や狡いアフリカの若者と、倫理観に疑問詞がつく人々の物語に共感は出来ないので、偶然も必然だよなと納得してしまった。
確かに南米の友人から簡単にSNSが送られてくる昨今、世界は狭くなったと日々感じる。そこで常に何かに束縛されているような気がして、常に心も解放されていない。そういう意味では自由なフランス人が今作に関わっている点に合点がいくな。
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