とらキチ

悪なき殺人のとらキチのレビュー・感想・評価

悪なき殺人(2019年製作の映画)
4.5
雪景色と死体遺棄、というと「ファーゴ」を思い出す。
初めは点でしかなかった出来事が、違う人物の視点から繋がって線になり、それがやがて大きな環となって戻って来る。それは本当に偶然なのか、精霊のなし得た業なのか。
最近自分の観たフランス映画は、独りよがり、ご都合主義的ばかりでイマイチな作品にしか当たってこなかったけど、久々に当たり!ちょっぴりツッコミどころもあるけどお見事でした。プロット自体は特別新しいものでもなくて、それこそ観ながら「コレと似たドラマや映画あった気がするけど、何だったっけなぁ…」って考えていたぐらいだけど、パズルのピースがピタッピタッと嵌っていく展開はやっぱり楽しい。
マリオン役のナディア・テレスキウィッツが、フランス娘の魅力全開!って感じでメチャクチャかわいい💕ちょっとメンヘラの素養があるけれど…
意外と⁈行動力のあるミシェルおじさん。彼絡みのパートを観ていると「SNS-少女たちの10日間-」を思い出す。
「悪なき…」って言ってるけど、絶対善の人なんて誰ひとり居なかったよね。原題の本当の意味するところを切に知りたい。
あっ、でもワンコは常に正しかったよ…
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