とらキチ

殺人鬼の存在証明のとらキチのレビュー・感想・評価

殺人鬼の存在証明(2021年製作の映画)
4.1
旧ソ連で実際に起きた連続殺人事件や猟奇事件から着想を得たサスペンススリラー。
“Based on True Story”ではなく、あくまでフィクションのミステリー作品なので注意が必要。そして全体的に画面が暗く、時系列もあちこち跳ぶので観るのに集中力も必要。でも物語終盤、文字通り“伏線回収”が見事に成されていくのを観ていると「おおっ!そうゆう事だったのか!」とスッキリ感心してしまう。
始めは“コールドケースもの”として捜査官が“事件”に人生を搦め捕られていくサマを描くのかと思いながら観ていたが、主題は全然そうゆう事では無かった。後半語られるトリックというかネタバレパートでは、本当にそんな事が成立するのか⁈とは思ったが、逆に体制崩壊前の旧ソ連ならばあり得るのでは?という、妙な説得力があった。
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