おまじないのように、彼女は毎日のルーティーンをきちんとそっくりになぞる。まるで、そうしないと世界が消えてしまって大切なひとがいなくなると信じているみたいに。希望も夢もぜんぶ閉じこめて、ふとした瞬間に溢れてこないように両手でぎゅうっと抱えこむ。(これが、おまじないなんかじゃなくて呪いだったら。??)
だけれどあのテレビの壊れた朝、すべてのゆるしをもらったかのように君は、笑った。
やわらかくて愛おしい。寂しくて可笑しい。諦念とひかり。生と死。
久々に映画館で観れたのもあって、なんだか。ずっと泣いてた。