SHIN

わたしの叔父さんのSHINのレビュー・感想・評価

わたしの叔父さん(2019年製作の映画)
3.8
両親を亡くして叔父に引き取られた姪と、叔父の物語。

序盤は全くセリフが無いが、映像と表情で状況がわかるし、中盤以降も最小限のセリフで内面を表現しているのが新鮮に感じられた。

固定カメラでのシーンも多く、まるでドキュメントを観ているようなんだけど、ささやかな展開に気持ちを持っていかれる不思議な作品。

視聴側に「この先どうなるんだろう?」という気持ちを持たせ続ければ、こういった淡々とした内容でも面白くなるものだというのはある意味発見だった。

他の方のレビューで、叔父役は姪役の実の叔父で、演技は未経験、牧場も実際に叔父が所有しているものと知り驚いた。だからリアリティがあってドキュメントのように感じたのだろうか。

また、監督は小津安二郎監督に影響を受けているそうで、小津監督作品は観た事がないので一度観てみたい。

エンディングは少しモヤっとしてるけど、この不思議な映画の結末としては良かったのかもしれない。
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