このレビューはネタバレを含みます
永遠ではないからこその選択っていう話。
EUの取り決めでデンマークの小規模農家は2026年に閉鎖されることが決まっていて、それと同様に、老年の叔父さんとの生活、酪農家としての生活に終わりはもう見えている。
だからこそ、新しい一歩を踏み出した方が良いのは自分も含めみんな分かっている状態で、それでも最後までその生活を全うしたい最後まで看取りたいという想いや選択は合理的ではないけど、誰に非難されるものでもない。
笑える場面もあるし、クリスがコペンハーゲンに行く時部屋の窓から手を振っている叔父さんの場面が素敵だった。
ただ、最後のマイクに対して激昂して服を脱ぐシーンだけ、他のシーンが静かな作品だっただけに凄く浮いてるように感じてしまった。
デンマークが好きなので、小さな事だけど映画の中のニュースで日本が取り上げられてたり、登場人物が寿司を食べてたり、監督が小津安二郎が好きだったりするのを聞くと嬉しい。