夢オタク

わたしの叔父さんの夢オタクのレビュー・感想・評価

わたしの叔父さん(2019年製作の映画)
4.3
途中からずっと涙が流れてて。お互いの葛藤が分かるから。言葉数は少なくとも2人が仲が良いのも分かるから。相手を思いやってるからこそ、無理してほしくなくて口調がキツくなったり。でもずっと心配してるし、助けになりたいと思ってるのが見てとれるクリスの目線。夢や恋でいつものルーティンが微妙にズレる描写が秀逸。

叔父さんは叔父さんでクリスのことを理解してる粋なプレゼントだとかオシャレの後押しだとか。叔父さんがいるデートの光景にはだいぶ笑ってしまった。愛おしい。負担になりたくないからと自分で頑張ろうとする様子に、クリスは余計に葛藤を抱く。

他人からしたら大したことないことでも、ずっと過ごしてきた自分だからこそ分かる異変。オーバーリアクトに見えたとしても実際それが起きてしまった時、自分がそばにいなかったからって責めてしまうんだろうな。そして離れないって誓ったんだろうな。

いつものパンじゃないと食が進まない叔父さんのために、全部一式用意してあげるあたりが優しいな、分かってるなって思った。最後の終わり方も度肝を抜かれた。音楽流れず終わるエンディングもまたいい。
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