言いたいこととやりたいことは凄くわかる。
脚本・監督 山田佳奈、
面白いものを作っていきそうな気がする。
もうちょっと、他の作品もみてみたいと思わされた。
終始、デリヘルの待機室での話なんだけど、
嬢とスタッフたちによる群像会話劇って感じです。
演者たちは舞台よりな演出に振り切りそうでいて、
ギリギリ映画よりな演出に落ち着いてくれていています。
伊藤沙莉は安定。
恒松祐里のポテンシャルが光る。
クソイヤなウザイ女を佐津川愛美が演じてくれている。
すごくやりたいことは伝わりました。1人1人のキャラ特性と方向性、いろんな人間がいる。それはどの世界でも同じ。でも実際の嬢たちの待機室は和気あいあいしてても、もっとドライな仮面つけてて表面的な付き合いでしかなくて、根っこの部分なんか決してさらけ出さないんですよ。だからこんな風に闇をさらけ出しているのを見るのは新鮮でもあるし、こっぱずかしくもある。
ま、「相撲のぶつかり稽古みたい」で、いいんですけどね。さすがにそのセリフには噴き出して笑いましたけど。
知ってる人間が出演していて、まあ結構プライベートのまんまだったりするので、平常心で見れませんでしたが。役者としても成功していきそうですね。さすがです。
全体的な「インディーズっぽさ」は、好きでした。
