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ラ・ジュテのるのネタバレレビュー・内容・結末

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

写真+音楽+ナレーション(大塚明夫)
古い映画とはいえ動画だと勝手に思っていたのでちょっと驚いた
初めての体験

押井守に影響を与えたとTwitterで紹介されていてYouTubeの限定無料公開で見た
見てよかった

第三次世界大戦後の衰退した世界での活路を見出すため過去と未来に送られる男の話

強く記憶に残っている女性に対して
戦争のない良き時代の記憶として勝手に作り出したものかもしれないと言っていて
確かめようなんてないけれど
自分の記憶の中にも美化された
そういうものがあるかもしれないと思った

記憶の女性はきちんと存在していて
過去に行ってその人と親交を深める
殺伐とした世界では考えられないぐらい
美しく素敵なデートシーン

過去に行く理由にもなった記憶に強く残る女性は
実は自分の目に映った景色のメインではなかった
メインは人が死ぬところであり
なんらかの理由(ショック?子供から大人への成長?)で
人が死ぬ記憶だけが抜け落ちてしまっていた
そしてその人は未来から来た自分だった

今のSFは CGが多用されていてそれはそれで美しく、迫力もあって面白いのだけど
写真と音楽とナレーションこんなに綺麗なSFが作られることに感動した
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