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ボーはおそれているのるのネタバレレビュー・内容・結末

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

詳しくないけど精神分析で言われる父と母の話
父不在ゆえの母の力が強くなり
母の法に飲み込まれてしまう

屋根裏のクリーチャー笑ってしまった
夢と現実の境目があまりに曖昧で屋根裏にいた男性がお父さんであることを夫に言われて初めて気づいた(パンフ見たら父ではなく双子の兄弟やった ほんまに??)
クリーチャーがお父さんのイメージかと思ったけど
どちらかと言うとボーの去勢不安だった

ボーとボー以外の時間の流れがおかしい部分がある
・隣の家からの騒音クレーム(今日は静かだが明日はうるさい)
・チャンネル78に映る未来の自分
・森で出会う女性の妊娠

最後の裁判のシーンの傍聴席の人は
映画館でスクリーンを見ている観客
ボーが助けてとカメラに向かって言ったあとに一瞬微動だにしない傍聴席の人たちが映ったけどそれは映画館で座っている自分たち
エンドロールで傍聴席の人たちは外に出る
エンドロールで劇場から出て行く人もいる
青白くまっすぐ伸びる光は映写機から出る光
自分を客観視させられるシーンがあっておもしろい

ボーと同化して嫌な気持ちになる映画でもあるが
精神を病んでいる人の心情を娯楽として享受している自分の存在に気付いて嫌な気持ちになる映画でもある

タイトルのボーと字幕のボウを揃えてないところが気になった
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