影屋れい

約束のネバーランドの影屋れいのレビュー・感想・評価

約束のネバーランド(2020年製作の映画)
2.5
『約束のネバーランド』。原作は白井カイウ先生。作画、出水ぽすか先生の週刊少年ジャンプ連載漫画。

映画としてではなく演劇、舞台の収録ソフトとして観るなら以外にも及第点。演出…演者のそれが、最早舞台として意識して演技している。台詞の間、呼吸は一々演劇のそれ…なので映画としてではなく繰り返しますが、舞台の収録ソフトとして観れば十二分に楽しめます。

ただ残念なのは三人の主役の一人「レイ」役の城桧吏さん。年齢的にちょうど変声期(?)なのか声にパワーが無く、肝心なところでいまいち力が籠もらず空回りなのが残念。「エマ」役の浜辺美波さん、「ノーマン」役の板垣李光人さんの演技がノっているだけに時期が悪かったのかなと…。でも映画的演技としては三人ともゼロ点ですが。

そんな中、恐らく一番気を吐いた演技が「シスター・クローネ」役の渡辺直美さん。映画的な演技が輝いている。何を馬鹿な…と思われるかもしれませんが、これが何とも素晴らしい。一番の地雷がまさかの見どころ。この怪演を観るための二時間だと思っても損はありません。

舞台装置も少なく、低予算が見て取れる映画です。しつこく言いますが舞台として観るなら良い作品。ただ、原作の熱烈なファンは見ないほうが良いかもしれませんね。

追伸:ギルダの再現度が個人的にはやばかったです。
影屋れい

影屋れい