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約束の宇宙(そら)のsashaiceのレビュー・感想・評価

約束の宇宙(そら)(2019年製作の映画)
3.7
女性の宇宙飛行士をテーマにしたときに、職場での性差別やら待遇の差など論争を巻き起こすようなドラマが誇張して描かれがちですが本作ではそういったものがメインメッセージではなく、世の中の多くの人(特に女性たち)がキャリアと子育てを両立するうえで避けては通れない疑問や、苦悩をとてもシンプルに描いています。宇宙飛行士という選りすぐりのエリートでただでさえプレッシャーや求められる基準の高さ、飛べば絶対に子供と離れなければないという特異性はあるにせよ、これらの苦悩は仕事や子を持つものなら誰にでも当てはまることです。言いたかったのは「宇宙」がテーマだけどメインメッセージはとてもシンプルで普遍的なものだと感じたことです。宇宙飛行士の映画をがっつりみたい人向けでないです。宇宙を扱う作品にしては派手さはなく穏やかに時間が流れます。私は好きでした。
斜め前にいた外国人カップルは日本語字幕わかるのか心配だった、、本作はフランス語、ロシア語、英語、たまにドイツ語と多国籍な言語が飛び交うのでフランス語も日本語も分からなければ結構詰んでそう。
最後にステラが母親の成功に満足しているエンディングがよかった。もっと大きくなったら本当のすごさを知るんだろうな。あとハウスジャックビルドですっかり凶悪殺人犯の印象が根付いたマットディロンがUSA代表の飛行士として出演してたのが一番驚き。
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