スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホームのほのネタバレレビュー・内容・結末

2つの人生は生きられない。

これまでのスパイダーマン、ヴィランが揃い踏みで大暴れする世界や展開にドキドキ。
魔術師の才能があった親友、スーパーヒーローにもヴィランにもなれないかもだけど善き魔術師になれそう。
救われるヴィランという概念に、これまで数多くのヴィランを推し、誕生日よりも命日のほうがよく覚えている身としては色々ぐっときました。
そしてひたすらにピーターの選択に胸を打たれました。ストレンジの言葉が響いたでしょう。ピーター・パーカーは諦めないといけないと。思い出させるよ。と意気込んだはいいものの、最後はあんなに練習したメモをポケットに入れ、親友には声もかけず、その姿だけを見て立ち去ります。友達ぐらいならやり直せそうな気もしましたが、彼らの人生に踏み込むことは彼らのためにならないと、少なくとも今は思ったのでしょう。
高卒認定試験のテキストがあったり、少なくとも彼は自暴自棄になったわけではないことが伺えて安心しました。そこが真っ直ぐな青少年のピーター・パーカーのいいところです。トム・ホランドの無邪気で親愛なる隣人が、きっと今日もどこかでスイングしていると思うと少しだけ笑顔になれました。