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ファースト・カウのksのネタバレレビュー・内容・結末

ファースト・カウ(2019年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

時は1820年代、開拓地を生き抜くため手を組むにせよ、力が強い者が相手を搾取するようでは決して紡がれることのない2人の物語が眼前に広がる。最初にクッキーがとっていたきのこ(アンズタケ?)の鮮やかさ。お互いに夢を口にし素直に「いいね」と言える間柄のかけがえなさよ。

とにかく夜が美しい映画だったな。月あかりとわずかな蝋燭のあかりのもとで交わされる会話も。

一番ふふってなったところは、クッキーとルーが再会して、ルーの小屋にクッキーが招待されるところだね。家主が薪割りするあいだ「楽にしてて」って言われたのに全然落ち着かなくて床を掃いたりラグの泥を落としたりするクッキー。
相手のために出来ることをしたいと考える人なんだなって(と優しさに弱いわたしは瞬間的に思いましたが、まだここはルーに完全に気を許したわけではなく、下手をすれば利用されるだけで終わるかも、だから本当は借りなんか作りたくないなと思うクッキーの意地だったかもしれない。けど、やっぱりふんぞりかえって待ってるだけは性に合わないからかもだ。そこらへんから綺麗な花の枝を持ってきているあたりも、クッキーは小屋に花があった方が良いと思ったからだよねえ。)

今年最後の鑑賞作品でした。頑張って初日に行って良かったです。
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