盗んだミルクで作った菓子の美味しそうなこと！
イカつい中年男が子供の頃に母が作ってくれたものと同じ味だと感激するドーナッツや、クリームを贅沢に使い旬のブルーベリーを敷き込んで焼いたクラフティ。
先日見たばかりのフランスの美食映画に出てきたデザートよりよほど美味しそうに感じてしまう
序盤のキノコを刈り取る音も香りが匂い立つよう
セリフ少なめ主演二人の互いを思いやる優しい関係と緊張感に五感が釘付け。
追っ手に荒らされた家に戻ってきたルーが見つけたのはクッキーが使っていた小枝で作った簡素な調理器具。
地面に投げ出されていたそれを手に取る仕草で、ルーとクッキーの過ごした日々が切なく甦る。
そしてラストでは最初のシーンがここに繋がるんだ
…と、鑑賞後の余韻が後を引く、かなり好きな作品でした
未亡人の牝牛もとっても可愛かった！
さらに食いしん坊目線として、はちみつもシナモンも純粋オーガニック100%（要はそのへんの森で探してとってきたもの）だろうし、クラフティに使う卵もたぶん普通に新鮮産みたて有精卵だろうからさぞかし美味しいんだろうな！、と妄想が止まらない。
仲買商がクラフティ（フランス発祥のデザート）の発音に難儀していたのが意味わからなかったけど、あれはフランスかぶれのキザ野郎仕草だった、てことかな？
とりあえずこれはもう2024マイベストに匹敵する作品に新年早々出会えてしまった感！（気が早い）
