このレビューはネタバレを含みます
何か物凄く特別でドラマチックなキッカケがあるわけではなく、誰の人生にもあり得るようなただ1人の女性とその娘たちとの出会いによって少しずつ変化してゆく心の機微を丁寧に丁寧に描いているのが生々しくて良かった。
人間は変わるし、変われる。
しかし実親に頼れず路上で生活する少年たちにとって、衣食住を保障するということがどれだけ甘美な誘いなのかってことだよね。相手がどんな思想で動いていても「恩」って思わせちゃう訳だから…
いぬが酷い目に遭うのはどんな映画でもほんとに悲しいけど、この作品ではブライオンとジュリーの出会いの瞬間にも関わっていて、末っ子ちゃんの心の拠り所にもなっていたから尚のこと辛い🐶