YAZ

返校 言葉が消えた日のYAZのレビュー・感想・評価

返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)
4.6
ホラーな台湾映画観る

1962年独裁政権下台湾
国家の厳しい監視の下、禁書を密か
に読む高校内のグループが密告に
より崩壊する話

ホラーゲームの映画化というのは
確かにそうだな~と
最終的には総て明らかに成りますが
事実が時系列で進む訳でもなく表現
方法もリアルから離れる所も多々あり
で面白かった

切り口はユニークでも白色テロ下である
のは押さえないと本質からズレるとは
思いますけど。
詳細に知る必要は無いけどスルーしての
ミステリーでは何か欠けてしまう。
スルーしても観れてしまうので意識的に
押さえないとズレてしまうような

密告するに至る動機がこの時代で無く
てもよい普遍性を持った揺れる高校生
の心情に時代が生んだ複雑な環境が
重なり生まれる。
現実と非現実な映像、現在と過去の使い
分け巧みで、当然ですがここが一番の
見所で十分に耐えるだけの説得力は
あるかと

暗黒な歴史、青春ドラマ、ミステリー等々
がバランス良く纏まりとても面白かった
けど見落としてる所もありそうなので
また観たいです
YAZ

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