しば

返校 言葉が消えた日のしばのネタバレレビュー・内容・結末

返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ただ本が読みたいだけ
ただ鍵を貸しただけ
なぜそれだけで殺されるんだろう。命をなんだと思っているのか問いたい。

こんな歴史が沢山あることが辛い。
捕らえる側の気持ちが知りたい。

途中出てくる化け物は、憲兵のような風貌で登場する。(一方金属音は先生の歩く音だった。これは方芮欣の憎悪や嫉妬が風貌に現れ、後悔と懺悔を克服できない彼女の内面を表す存在だったのだと思う)このように、現代の私たちでもわかりやすく恐怖心を表すジャンルであるホラーで再現されているため、当時の緊迫感や閉塞感、焦燥感が理解できた。(私の理解は、当時の恐ろしい状況の足元にも及ばないことは重々承知している)
また、当時の時代は文字通り悪夢であり、子供達の目から見たトラウマや絶望および心理描写的にサスペンスでは表せないと思う。更に、入口的に様々なジャンルが好きな人に歴史を広めることが出来るため、適切なように思える。

映画の雰囲気的にはとても好みの作品だった。(服装やホラー的演出など)それだけに重く苦しい歴史を知ると、今の台湾への印象が変わった。夜市が美しい親日国家というイメージしか無かったが、これを機に知ろうと思えて良かった。
しば

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