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雪暴 白頭山の死闘のdowaikiは家にいるのレビュー・感想・評価

雪暴 白頭山の死闘(2018年製作の映画)
3.0
〜白頭山 吹雪と金塊〜

憂いをたたえた眼力俳優。冬のチャン・チェン祭り。
時代劇から現代劇まで。砂の惑星(DUNE出てるらしいやんか!)から雪山まで。なんでも似合うな。嫉妬。憧れ。

張震の孤軍奮闘ぶりがイイ。
ニー・ニー女医との切ない距離感がイイ。
ホァン・ジュエのグラサン顔面がX JAPANのToshlに見えてしゃーない!

もうすぐレンタル開始『白頭山大噴火』でおなじみ白頭山(中国名:長白山)が舞台。この山は一年のうち8ヶ月間は雪に覆われているらしい。
とにかく雪!あと寒さ!盛り上がりは吹雪!行動制限、人間限界。金塊強盗団と森林警察のクライム追跡劇。

冒頭に張震の同僚がアリラン〜アリラン〜って言いながらふざけるシーンあって「あれ?これ韓国映画やったっけ?」って一瞬なったんだけど、山の中国側が吉林省延辺朝鮮族自治州だから背景要素には朝鮮族の存在がある、ということなのね。冒頭シーン以降は全くノータッチだったけど。あ、でも今思うとちょっとわかんないな。強盗団とか山小屋のジジイとか乱暴で粗野Savage=朝鮮族みたいなステレオタイプ描写が入ってたのかな。言わんでもわかるやろ的に。もう一回観る気おきないから誰か確認して。

皆、銃持ってて、雪山の静けさがそのまま緊張感に直結する…と言いたいところだけど意外と緊張感がなくて困る。
集中するべきは復讐なのか金塊なのかそれとも愛なのか。それらが渾然一体となったラストを狙ったんだろうけど、なんかバタバタしてた印象あり。

これからの季節、コタツで雪/吹雪の閉塞間がいいよねー。『遊星からの物体X』、『30 DAYS OF NIGHT』なんかは定期的に見たくなる。
リフトに置き去り『フローズン』も好き。