れいん

きみの瞳(め)が問いかけているのれいんのレビュー・感想・評価

4.5
映画館で観たかった……
あらすじ大まかにしか覚えていなくて、観ていたら涙でTシャツがびしょびしょになりました。
キラキラじゃなくて影があってとても生きるのが辛そうな横浜流星さんが画面の中で本当に苦しそうで心がひしゃげそうになるほどに辛かった。演技が悲しそう、っていう感想。
対して吉高さんは明るく純粋で子どもみたいな愛くるしさがあるのに、悲しみを抱えた大人の女性の顔がたまに見えて胸がとても痛かった。
二人の初めての出会い、可愛いのに面白くて本当に素のような感じがして微笑ましかった。目が見えないこそのやりとりに心がほんわりした。見た目だけじゃない心の通わせ方ってあるんだなぁ。
ストーリーの中盤辺りからもう涙が止まらなくて心が悲しくて叫び声をあげてた。弱者を食い物にする人間てどこにもいるだろうし、こういう人はきっとこの世の中にたくさんいるんだろうと思うとやるせなかった。あんなことがあっても、普通の顔して仕事をするってセリフにまた泣けた。
横浜流星さんが細身なのに体バキバキで、対戦相手達とバトルするのがキレキレで経験者は違うなと思いました。本当にかっこよかった。
ブランチの王様だったのかな?バスで二人で鼻唄歌うところ、二人とも下手で困ったと仰っていたのを思い出しました。下手で戸惑った、確かにあそこなんかぎこちなかったけどそれが微笑ましたかったです。
後半になるにつれて二人がどんどん暗闇に落ちていく感じがしてとっても怖かった。ストーリー的にはそれが正解なんだけど、二人の運命がどうしてこんなにも絡まってくちゃくちゃになっちゃうのかと悲しかった。悪い仲間というのはずーっと追いかけてくる、これは永遠のセオリーですよね。
車にひかれても刺されても生きていたのにはびっくりでしたが、それでも生きててくれて良かったです。目が見えていなかったから累のことが分からなくても仕方ない、でも見ていて涙止まらなかった……
全編通してつまらなかったところが一つもなくて、これは最高な意味でヤバい映画だと思いました。そんなのは久しぶりで、数多ある映画の中でなかなか出会えないですから。
韓国映画のリメイク?って知らなかったので調べて驚きました。でもそういわれると、主人公(弱者)に容赦のない卑劣さや(しかもアイツ結婚してましたよね?野間口さん好きなのに!!)主人公に容赦のない暴行とかアンダーグラウンドの世界とか韓国っぽいなと納得しました。主題歌がBTSなのも。
コロナ禍でなければもっとたくさんの人が観たんじゃないかと思うと残念ですね。こういう機会損失が本当に残念。こんなに良い映画なのに!
星が5じゃないのは、累の入院していたときの名前と海の場所がなぜわかったのか、被害者と加害者の巡り合わせの確率とか手術したら治るの!?と色々ありえねーかな?っていう、ちょっと納得行かないのと疑問ですかね。

ちなみにHigh&Low好きの私からすると、車にひかれたノボルがまさか轢く側になるなんて!って衝撃でした。ドラマ版であの場面すごく衝撃だったのに同じくらいの衝撃で息が詰まりました。まるで九龍にいるノボルみたいでした。町田さん、爽やかなイメージが強いので悪い役があんまり合っていなかった気がします。
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