shin

オフィシャル・シークレットのshinのレビュー・感想・評価

4.3
イラク戦争を止めるため1人の女性が政府を告発した事件「キャサリン・ガン事件」を取り上げた実話作品で
アメリカ=ジャイアン
イギリス=スネ夫
のような関係が観て取れる映画。

派手な映画ではないし、「こんな事実が本当にあったのか」っていうインパクトが強すぎて俳優陣の演技等の印象はあまり残らなかった作品。
彼女の反戦主義の根底に、過去に留学した広島があることが日本人として凄く印象に残った。
原爆ドーム、平和記念資料館で戦争の恐ろしさを目の当たりにしたのだそう。

でも今まで"キャサリン・ガン事件" なんて聞いたこともなかったしそういった告発があったことも知らなかった。
当時子供だったとはいえあまりに取り上げられていない事実のように思う。
この作品の監督含めた制作陣や俳優達も、この映画の話がくるまで知らなかったらしい。

"イラク戦争" のwikiを見ても特にこの告発について記載はなく
"キャサリン・ガン事件" のwikiには
「傍受指示のメールがあっただけで実際に通信傍受が行われたのかどうかは定かでないし、国連代表に対する通信傍受はウィーン条約に抵触するが、冷戦時代から考えてそれは珍しいことではない」

…世界には隠された怖い事実が溢れているんだろうなと改めて勉強になった映画。
【戦争ほど儲かる商売はない】
これが全てではないにしろ、まぁこれなんだろうな。
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