まさ

オフィシャル・シークレットのまさのレビュー・感想・評価

3.8
職業柄、たまたま国家の不正に気付いてしまった時、見て見ぬふりができますか?

大好きなジャンル「硬派な社会派」映画です。しかも実話。諜報部員に所属する主人公が、イラク戦争に関わる英国政府の不正を発見し、正義感から情報を不正に持ち出してマスコミにリークしてしまう。

この主人公のリアルなところは、「ゆるぎない正義感」というよりは「衝動的な行動」にあると思う。その結果、後悔したり、心配になってリーク先の協力者に会いに行ってしまったりと「ほら、言わんこっちゃ無い。余計なことするから。」と、観ていてイライラしてしまう場面が多かった。

このイライラの源泉は、自分自身の中にある「弱さ」なのだとも思う。リスクを顧みず行動してしまうよりは、無駄に正義感など発揮せずに、何も行動しない方が正しいというような弱さ(見て見ぬふり)が自分の中にあると感じる。「正義」とは何か。自分自身に突き付けられた感じがしました。
まさ

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