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プリズン・サークルのokkinanekotoのレビュー・感想・評価

プリズン・サークル(2019年製作の映画)
3.9
暴力の連鎖を断ち切りたい。
みなそのリスクをりもっていて、刑務所内にいる彼らは僕たちのもう一つの影でもある。
ピアグループ、オープンダイアローグの有効性を実証する作品だ。
受刑者は自分の過去と向き合い、抑圧された強い感情を、苦しみながら個性化しようと試みる。
その過程の苦しさがスクリーンを通して伝わってくる。
人を殺した自分は死で償うべきではないかと思う自分と、刑期を終えたら幸せな生活を送りたい自分で葛藤する姿。
援助者は2つの椅子を使って、心理探索を味あわせ、そしてその評価は行わず、ひたすら当事者の見える世界に立つ。
援助者としてあるべき姿を見せていただいた。

PS. 握手は違法行為になるんすね
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