つエ

もちのつエのレビュー・感想・評価

もち(2019年製作の映画)
3.4
本職でない人のお芝居というのは、観てる側もこうまで恥ずかしいのか、と思いながら観た

廃校になる中学を卒業する少女・由奈の一年、彼女の秘かな恋心と、岩手・一関のもちにまつわる文化や祭りが並行して描かれる

特に冒頭の由奈と彼女の祖父との餅つきのシーンが、ハレとケ・生と死あらゆる場面に関わるもちの文化を昇華して表しているようで美しい

そうした社会化・制度化した文化、そしてやがて担い手が忘却することで消滅していくような文化も、瑞々しい中学生の恋と並べて描かれることで、その根底には気恥ずかしくなるほどの人の人への思いがあるのかもしれない、とぼんやり考えた
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