あるカップルが喧嘩別れしてそれを手紙でやり取りするという物語。今までアニメーションを制作していたレン・ライが初の実写を試みる。これがまた実験精神の富んだ面白い映像になっている。実写にもグラフィカルな要素を持ち込み、物語をわかりやすく伝えてくれる。字幕なしでも内容がわかるぐらいに明快だった。にしても洒落ている。ジャズの音楽の使い方や、またタイトルの意味も洒落ているのだ。単純明快でありさらに遊び心満載で見ていて楽しい。

ある意味、その単純明快さはCMっぽかったが、どうやらこの作品は郵便局から依頼されて作られているらしい(英語がわからないので確かではないがラストがなんとなく教育ビデオっぽいオチ)。

イヴリン役の顔のアップが美しい。目が大きいのがとても魅力的に撮られている。

【レン・ライ生誕101年映画回顧展】　協力レン・ライ財団（ニュージーランド）　すべて16ミリプリント
英国政府広報製作　37年　7分

郵便物の宛名誤記をめぐるライブ･アクション