ヨダセアSeaYoda

リチャード・ジュエルのヨダセアSeaYodaのレビュー・感想・評価

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)
3.6
観た回数:1回
直近の鑑賞:映画館(20.01.20)
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【STORY:善人を追い詰める権力とメディア】
おデブで少々変わり者だが、真っ直ぐな善人リチャード・ジュエル。
イベント会場に設置された爆弾を発見して被害を最小限に抑えた彼は、英雄になった…はずだった。
彼は突如、自作自演の爆弾魔だと疑われ、FBIとマスコミに追いかけ回されることになってしまう…
衝撃の実話。


【権力・マスメディア批判】
犯人を彼だと決めつけた上で、後から証拠を作ろうとするような姿勢を見せる、横暴な捜査機関。

確証のない情報を無責任に報じて彼や家族の生活をめちゃくちゃにし、それでも更にしつこく付き纏うマスメディア。

「例外がないとは言いませんが、権力を振りかざす体制」や、「人の生活をエサにしてめちゃくちゃにするマスコミ」という構図は、いつ、どこにでも共通する批判対象でしょう。
きっとそれがなくなることはありません。ただ、こういった作品が大衆の目に触れることで、政府やマスコミの情報を簡単に鵜呑みにしない意識作りはできるのではないでしょうか。


【刺激は足りなかったが…】
正直な所、展開は読めるし、権力やマスメディアを批判する映画はいくらでもあるため、刺激が足りなかったことは否めません。

とはいえ、"この話が事実であること"、そして "今作が彼の存在を知らしめたこと" に意義があると思います。

間違いなく、観て良かったと言えます。
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