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リチャード・ジュエルのゲルのレビュー・感想・評価

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)
4.1
イーストウッドの近年の作品は実在の人物を基にしているが、リチャード・ジュエルというピックアップがとても良かった。
事件は知らなかったけれど、メディアや組織によって闇に葬られてしまった人は大勢いるのだろうなぁと。
半年後にオリンピックを控えた日本の国民こそ観るべき作品ではないか。
何十年も前からテロの驚異があった国とは異なり危機意識の低い日本はテロリストに狙われそうだし、大ダメージを食らうはずである。

この作品では、リチャードと母親の親子愛が見ものだった。
特に、母親の会見のシーンには涙を誘われた。
さすがキャシー・ベイツである。
その他の人物も全員が細かな心の動きを非常に巧みに表現していて、物語の世界に引き込まれた。
ラストの逆転劇は少しインパクトが薄い気もしたけれど、ド派手などんでん返しはイーストウッドらしくないし、現実に近いのはこんな感じかもしれない。
音楽も上品で良かった。

今回も、観客を十分に引きつけてドキドキハラハラさせるシーンがあり、楽しませてもらった。
心臓が破裂するかと思った。

女の武器を使って仕事をする女性は最低!
同性からしていろいろと迷惑でしかない。
根拠もなしに人を貶めるメディアも最低!!
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