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雨月物語のharema25のネタバレレビュー・内容・結末

雨月物語(1953年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

記録📝メモ

溝口監督の『雨月物語』といえば…


なんといっても…

【京マチ子】さん!

夢に出てくるレベル…

   👻

子供の頃、『羅生門』観て

トラウマ。

少し前に…もう観れるかも、と

覗いて観た時、幽玄な美に圧倒され…

何故か途中から『羅生門』を観てしまい…

グイグイ引き込まれ…

『雨月物語』をほったらかしたまま…

今回家族と観ることとなり

怖さが半減した。

この芸術的名作を…

ワイワイ言いたいこと言いながら

ぼんやり観た。

また一人でじっくり見直そう…

それにしても
一緒に観ると
それぞれの着眼点が違ってオモシロイ

ストーリーをひたすら追ったり

カメラワークに見入ったり

光の使い方に注目したり

照明の当て方
陰影…

ラストの説明はいらないとか

名作にダメ出ししたり…

総じて…

金と女の誘惑に注意⚠️

慎ましくも家族一緒に暮らすが
よい、という教訓?

無念はこの世に留まる?

目には見えない家族への愛…?


もう一度最初から観ると

田中絹代さんが

大事なことは全部台詞で

仰ってる

夫を迎える表情に…
オチを見た…

ロクロを回しながら
語っていた台詞が思い出されて
ジンとくる

だから言ったじゃないって…
シンデモシニキレナイ

🎬

やっぱり1人で観た方が
集中して観れる。


いつの世も戦時

人の卑しさ醜さが出る

女に注意⚠️って…
アドバイスが無


撮影🎥✨

宮川一夫さん

市川崑監督の『おとうと』で
【フィルムの発色部分の銀を残す独特の技法「銀残し」を生み出した】とのこと。

要確認👀❗️

やっぱり
何度観ても姫のお屋敷のシーンに
魅入る…

引いた絵

松と屋敷の奥行き
一時停止して味わった…


幻想…

姫の舞…

歌…

家族が黒田節に似てるって
そう?と思いながら…

舞に関するウンチクも
聞きながら

侍従がコワイコワイって
家族がうるさかったけど
やっぱりコワイ


音響がまた…

オドロオドロしくも
威厳を醸す

父君のお歌…


能と…

能面のような

京マチコさん…

羅生門の時と全然違う演技
素晴らしい✨

高貴さと
妖しさ


妻子を忘れ
夢の世界の夫が
はめられた罠

姫の儚さ
侍従の忠信

この世で体験出来なかったこと…

姫の無念

審美眼
才能を伸ばしたい
プロデューサー意識…

畏れがスッと引いて
一人の人間の…心に
同情した

でもやっぱり…
妻子アルのも知ってて
生きてる人間を
冥界に引きづり込もうと
帰りたがってんのに
連れ去ろうとする姫の
ワガママ…

恐るべし


目覚めたときの
湖の水面の輝き…✨

帰ってきたときの一周回るカメラ…

お父ちゃんはワルクない…
引きづり込まれたんだ、と
集金に行っただけなのに…と
同情したくなる
家族への愛…

妻の愛…
田中絹代さんの繊細な表現…

田中絹代さんへの愛が強すぎて
タトゥーを入れた
マーク・カズンズ監督…
このシーンで泣いてんじゃないかと
思ったりもする…

ココいいシーンなのに
家族とワイワイ観たばっかりに
泣けなかった…

やっぱオバケ👻じゃない?
とか…思いついたこと声に出したり
やっぱり‼︎とハモったり…

振り返ると
家族もウルウル🥹してたケド…

それぞれ

しみじみ…

名作を家族で観た
という記憶

メモリに…

「どこに行っても
 気持ちが落ち着く日は一日もなかった…
 戻った戻った…」

家族が拠り所だった夫…

いくら綻びを繕えど…
命なくば…

妻の無念がせつない…

この語りはいるやんか!

つい、引きづられてしまった

この語りがイランなんて
信用ナラン

やっぱり

1人で観ないと
じっくり味わえないな〜

ダメだしイランし

お母さんにご飯🥹

いると思って

生きる…🙏

いなくなっても
見守る…

【ここにいます】

命を奪われる無念…

意識は

生き続ける?

音響が

実に日本らしく…

海外の方へどう響くのかな〜

と思ったりした

雅な調べが

余韻として残る

妻の想いが

全て。


沁みる名作。

京マチコさん
ありき…


🎬✨
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