Shiro

雨月物語のShiroのレビュー・感想・評価

雨月物語(1953年製作の映画)
3.4
「人間の愚かさと戦争の不毛さ」
不穏な緊張感があって、霧が湖に立ち込めている場面、夜霧の中、湖水を渡るシーンはとても美しいです。朽ちた屋敷の夕闇の中、次々に燭台が灯ります。若狭姫の能面のような顔。白黒ですが陰影の美しさにため息がでました。
内容は、人間にとって何が大切なのかを見極める。欲望に囚われず、今ある幸せを大切に、という普遍的なメッセージを感じました。
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