チャンシルさんには福が多いねのmisuzuのレビュー・感想・評価

登場人物達の会話の中にも出てくるけれど、いわゆる何も起こらない映画。
でも、実はあらゆることが起こっているし、人生の新章の始まりを予感させるようなラストも素晴らしかった。
少女マンガ的なファンタジーっぽさと、40才になるチャンシルさんの大人の女性あるある的なリアリティのある描き方のバランスが良い。
加えてチャンシルさんが小津安二郎監督のファンということもあり、どこか日本の映画のような雰囲気も感じられる。
カメラワークも良く、インテリアやファッションも真似してみたくなるセンスの良さがあった。