CGなんだろうけど独特の世界観
セリフ一切なし
ここがどこで、あの黒いのが何なのかさっぱり分かりません。
考えるな
感じろ
ラトビアのクリエイター、ギンツ・ジルバロディスさんが、たった一人で3年半もかけて作り上げた長編アニメーションなんだそうな。自分の好きなように作品を作れるなんて、とても幸せなことだと思います(がっつり時間を持っていかれるんでしょうけれど)
島、鳥、バイク、大地と空、太陽と月
悠久の年月を感じさせる苔むした道
それは巡礼の足跡なのか、まったく分かりません(説明もセリフも何も無いので)
猫たちはかわいいし
黄色い鳥もかわいい
でも黒いのがずっと追ってくる
どこまでもどこまでも追いかけてくるんです
なにこれコワ
捕まるとエライことになります(説明もセリフも一切無いのて推測の域を出ませんが)
いつになったらたどり着くのか?
燃料はもつのか?
それに食料がもう無いんじゃない?
水は?
いろいろと心配になってきますが、そこはそれ、ギンツさんを信じてどっぷり浸かりましょう。その世界観に。
それにしても「歩道の終る所」がヤバい
あんな終わり方は無い
勇気だけが試される最後の試練
どことなく、ワンダと巨像みたいな匂いがしました。
少年の見た世界が、夢が、鮮やかな色彩とともに飛び込んでくる。バイクの音だけが耳に残ります。あの亀の目に一筋の涙が見えたような、そんな気がしました。なんというか、絵本のような作品でした。