4X4

ジェントルメンの4X4のネタバレレビュー・内容・結末

ジェントルメン(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

予告的にゴージャスイケオジ映画だと思って見に行ったんですが、だいたいそんな感じでした。でもガイリッチー映画あるあるかもしれませんが、男たちはトラブった時にアワアワしてるのに対してミッキーの妻は冷徹にペーパーウェイトの銃で応戦しててやべえなと思いました。

ちょっと意外だったのは構成かな? てっきり大麻王の事業を狙っていろんな勢力が大集結!っていうスマブラみたいな展開かと思ってたら、だいたいずっとフレッチャーという口の回る悪徳記者みたいな男(ヒューグラント)が自分の考えた脚本について語り倒していたので、最初面くらいました。どう見てもカタギじゃないレイモンドにまあ絡む絡む!レイモンドも渋々、嫌々ながらにそれに付き合う!ガイリッチーって、ペラペラ喋る男としかめ面してる男の組み合わせが好きなんでしょうね……

ああいうちょっと(?)ワルの界隈の中で起こる会話に倫理観を求めるのもおかしいかもしれませんが、あらかじめTwitterで差別用語の使い方について苦言が呈されていたのを見ていたので、なんとなく該当しそうなシーンが出てくるとあーってなりました。映画に必要じゃない限り(キャラクターの人間性を描くためとか)無批判に差別的な言葉をセリフにぶち込んじゃうと、物語を楽しみたい時にノイズに感じられますね。観客にもそういう言葉を投げかけられ得る立場の人が絶対いるだろうから。

上記のノイズが無ければイケオジ殺伐メモリアル映画としてスッキリ楽しめた気がします。なんか惜しい!
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