一人では光が見出せず、
二人でも光の輪郭が浮き出さるだけ、
三人での光が重なり新たな一歩が踏み出せる。
異母姉妹が父への理解、受容を経て、
新たな旅立ちを描いた作品。
父の死をきっかけに出会うこととなる
三人の娘達。
いつしか三人は思いを共有するようになり
父の経営していた「火鍋店」を一時的に
再開することになる。
父はそれぞれの場所でそれぞれの女性を愛し
それぞれの人間を裏切る行為をしてしまう。
父への裏切りに対して思いを馳せるなか、
火鍋店を続けていくうちに父とはどのような
存在だったのか、昔から来店してくれる
人達からそれを伺い知ることになる。
家族との向き合い方、
家族の存在とは、
そして自分との向き合い方、在り方を
問われているような作品。
また、その行為に対して背景が正しければ
経緯は許されるのだろうかと考えさせられる。