ろーたす

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のろーたすのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

忽然と現れた上弦の参、猗窩座。
圧倒的強さを前にした絶望的状況でも、心を燃やし、責務を全うした煉獄杏寿朗。
彼のその覚悟と熱量を、十二分に描き切った戦闘シーンは本当に圧巻だった。

煉獄さんの言う"人間の美しさ"。
確かに鬼と比べたら、短く儚い命。
この幸せがずっと続けば良いと想うし、
あの日を思い出して涙する事だってある。
でも。
刹那的だからこそ、その時間が何よりも変え難い瞬間になるし、輝いて光る。

夢が一つ叶うたび 僕は君を想うだろう
強くなりたいと 願い泣いた 決意を餞に

最期、強くなり弱気を守るよう教えてくれた母親を想った杏寿朗のように、
これから成長して強くなる度に、人間の強さ美しさを己で示した杏寿朗の事を、炭治郎は思い出すのだろうな。
「炎」の歌詞のように。
その、これからを想像して、エンドロールに涙が出ました。


猗窩座が登場してからの終盤は、本当に非の打ち所がなかった。
確かに、前半のスローテンポ感と説明過多な点、子供向けのギャグシーンなんかは退屈だった。
でもラストの戦闘シーンは、そんな考えが消し飛ぶインパクトだった。
ろーたす

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